韓国戸籍整理申請とは
日本人の場合、病院で生まれたら、病院から出生証明書を渡されますので、ほぼ１００％の方がそれをもって出生届を市区町村役場に提出します。
そしてその際に、戸籍や住民票も同時に作成されます。婚姻、離婚、死亡なども同様で、簡易な手続きで届出は完了します。
そのため、日本人の場合は、出生や婚姻、離婚、死亡などの各種届出が市区町村役場になされていない場合はあまりありません。
これは、在日韓国人の場合も同じで、通常、ほとんどのケースで各種届出は市区町村役場になされています。
しかし、在日韓国人の方の中には、出生や婚姻、離婚、死亡の各種届出を日本の役所にしかしておらず、韓国に届出をしていないケースは結構あります。
これは、日本生まれの在日韓国人の方は、日本にだけ届出を出せばよいと考えている方も多く、日本の役所で手続きが終了した場合であっても、出した際に市役所の方が教えてくれないことも多いので、さらに韓国側への届出が必要であるということを知らない方も実際多いからです。
中には自動的に韓国に通知されるものと考えておられる方もいますが、自動的には韓国戸籍（現在は家族関係登録簿）に情報は反映されませんので注意が必要です。
そこで、このような場合に、出生や婚姻等、届出をしていないものを順番に申請ていき、現在と同じ状態の正しい戸籍に整理していくことを韓国戸籍整理といいます。
正確に言うと、韓国戸籍は2008年1月に廃止され、それまでの戸籍謄本は「除籍謄本」になり、その後は「出生」「死亡」「婚姻」などを個別に記載した「家族関係証明書」が発行されることになっていますので、「家族関係登録簿整理」というほうが正確なのですが、ここでは便宜上「韓国戸籍整理」と呼ぶことにします。
韓国戸籍整理（家族関係登録簿整理）の必要性
「韓国戸籍整理なんてしなくても生活に支障はないですよね？」という質問を在日韓国人の方々から受けることがあります。
確かに、実際問題として、韓国側への届出がなくても、在日韓国人の方にとっては普段の生活での支障はほぼありません。
しかし、例えば結婚をする場合、相続が発生した場合、韓国のパスポートを作る時、帰化申請をする場合、など、本国からの証明書が必要な手続きが発生した場合にはそうもいかず、困ったことになります。
例えば、結婚の時に韓国へ婚姻の届出を行わなかった場合、日本の結婚届は出されていますが、韓国の戸籍上では独身となっています。
そこで、独身？既婚？どちらが正しいの？ということになってしまうのです。
また実父母が日本にだけ出生届を出して韓国へあなたの出生届をしていない場合、韓国の戸籍には名前は存在しません。
そうすると、例えば相続の時などに「あなたの父母は誰ですか？」となるのです。
そこで、パスポートの申請や帰化申請などをスムーズにすすめるため、韓国戸籍整理（家族関係登録簿整理）が必要となるのです。
ただ現実にはかなりの年齢になるまでパスポートを申請しない方もいますし、帰化申請も全く考えていない方もします。
そのため、いつまでも未届状態が続き、時間の経過とともに将来の戸籍整理を困難にする結果となっています。
韓国戸籍整理の方法
韓国戸籍整理の方法としては、出生、婚姻、離婚、死亡等の各種届出を順次韓国領事館へ届け出ていく（申告）ことで記録されます。
ただ、申告書はハングルでの提出が必要ですし、例えば出生申告であれば出生届の韓国語訳なども添付が必要です。
また、時間とともに、祖父母や両親が死亡してしまい、手続きが困難化していくという特徴もあります。
そのため、日本で生まれ育ってきた在日韓国人の方にはハードルが高くなってしまうのです。
ですから、一部でも未届のものがある場合は、一刻も早く手続きに着手することが重要です。
当事務所のサポート
当事務所では、韓国戸籍の整理（家族関係登録簿整理）でお困りの方のため、韓国戸籍整理のサポートを行っております。
韓国戸籍の整理（家族関係登録簿整理）でお困りの在日外国人の方は、お気軽にご相談ください。
（業務報酬）
１．出生に関する韓国戸籍整理申請：一人 ￥４５，０００〜
２．婚姻に関する韓国戸籍整理申請：一夫婦 ￥８０，０００〜
（※相手方が日本人の場合、５０％OFF）
３．死亡についての韓国戸籍整理申請：一人 ￥４５，０００～
